2009/07/13

フィリピンの医療システムと料金について

さてここで少しフィリピンの医療システムについて

話しておきます。


前回も説明しましたが

フィリピンでは病院、医師、検査機関や薬局が

すべて独立しています。


そのため患者さんは病院や医師や検査所を

自分の財布の許容範囲で自由に

選ぶことができます。


逆に言うと医師、病院、検査機関や薬など

それぞれ別々にお金を支払わなければ

なりません。



貧富の差がとても激しいフィリピンでは

薬もろくに買えない日給100ペソの人から

アメリカに日帰りで遊びに行くような金持ちまでいるわけで、

お金によって自由に選択できる医療システムが

できあがったわけです。


この自由がきくシステムは逆に言うと

個人の責任で医療が行われることを意味し

日本で始まったばかりのインフォームドコンセントなどは

こちらではあたりまえのことです。


それぞれが独立した医療システムでは

医者は臨床技術を重要視し、検査はあくまでも

判断した病名の確認のために行うもので

検査で病名を決定する傾向にある日本とは

少しちがいます。


そのためか検査技術の精度は日本のほうが

はるかに上で、細かい内容の診断書は日本特有の

ものだと思います。


ただこちらのシステムで便利な所は

検査は絶対的な診断ではなく

参考でしかないわけで、検査結果が不満であれば

何度でもどこの検査所でも自由に再検査できるわけです.


そしてそれらの検査結果は患者さんの持ち物で

医者にそれらを比べてみてもらい診断してもらえます。


こちらの医者の仕事はあくまでも患者さんが病気を

治すときのアドバイサーであり、患者さんがどこで検査しようが

どこで薬を買ってこようが関係ないわけで、

医者の給料はすべて

その診察したときの診察料だけからでるわけです。


医者が薬を販売することはできず、

処方した薬は患者が個人の責任で買うものなので、

医者が処方薬から直接の利益を

得ることは合法的にはありません。


ですから医者のレベルとともに診察料も比例して上がり、

一回の診察に100ペソとる医者から500ペソとる医者まで

さまざまいるわけで

その辺は確認してから医者を選ぶことをお勧めします。


検査機関も有名大病院所属のところは

それなりに施設が充実しており信頼できる検査結果を

だしてくれますがその分費用も高いわけで、その都度

内容のレベルや費用を確認してください。



薬の料金と得する買い方、病院の入院費と賢い利用のしかたに

ついては次回、順に話していくつもりです。

それではお元気で。

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