2009/07/03

フィリピンで医者を選ぶコツ

こんにちは

前回フィリピンで良い医療を受けるには
医者を知っていることが大切だと言いましたが、
今回はその医者選びのコツについて
お伝えしたいと思います。

フィリピンの医学部はアメリカ式でアメリカの教科書を使い
一般教養としての理科系大学4年間を卒業したあと
医学専門学校に4年間通いそれを卒業した後、
更に1年地域の病院で医学研修を受け
それから医師国家試験を受けます。

合格した段階では一般科の医者で日本のように
好きな専門の看板を挙げて医療をすることはできませんので
このレベルで開業することはできません。
地域の国立病院の勤務医は大概このレベルです。

専門を持つためにはアメリカのように大病院で
2年から5年の各専門の研修を受けなければなりません。
私立大病院で勤務している医者はこの専門の研修を受けている医者で
すでに開業している専門医の主治医を補佐する形で病院に勤めながら
さまざまな大先生の患者さんを診て研修します。

ですからフィリピンでは一つの専門を持つのに2年から5年かかり
そのあとその専門科国家試験を合格してやっと一人前になり開業することが
できます。内科や外科のなかには更に各臓器に絞った専門もあり
それは内科の3年の専門課程を合格してからさらに1年か2年の
その臓器に絞った専門課程を合格しなければなりません。

このようにフィリピンではアメリカのように専門がとてもはっきりと別れ、
アメリカとの医学交流が個人レベルで頻繁に行われ、
アメリカで最先端の専門の研修を受けた医者などで
その専門課程でさらに難しい国家試験を受かった医者には
DiplomateやFellowなどの称号を名前の後ろにつけることができます。

日本と違うところはこのような称号のついた大先生が
一つの病院に所属しているのではなく、開業医として
その地域のほとんどの私立病院に席があり、
患者を直接診る事務所を複数の病院にもっています。

そして患者は自由にその先生を自分の主治医として
指名することができます。

ですから最高の医療を求める方はお金はかかりますが
Diplomateなどの称号をもった専門医を主治医に選んで下さい。

もちろん大先生になればなるほど診療代の基本料金に雲泥の差がでます。

ただ称号を持った大先生だからといって必ずしも良く説明をしてくれる
気持ちの良い先生とは限りません。ですから口コミなどで評判の良い医者を
あらかじめ調べておき
どんな大先生であっても話がわかりずらかったり
自分と相性が合わないと思う方は自由に医者を変えることが
できます。それがここでの患者の権利です。

なかにはアメリカ帰りの大先生で 診察代はとても高いのですが、
日本ではなかなか診察してもらえないような、世界最先端の医療技術をもった
専門家もおり、彼らはたいがい自信があるため 
説明もわかりやすいように気持ちよくしてくれます。

お金に余裕のある方はそういう先生を選ばれると
得すると思いますよ。

ここでよくある質問は自分がどんな専門の医者に診て
もらうのがよいかわからないという質問です。
これについては次回書きたいと思います。

それでは お元気で!