2009/07/08

医者に診てもらうとき、どうやって説明したらいい?

さて実際に予約をとって専門家の先生に

症状を診てもらいます。

言葉はやはり自分の気持ちを伝え

的確なアドバイスをもらう上で

とても重要な要素です。

幸いフィリピンは他のアジアの国々と

違い英語がよく通じます。

もちろんフィリピン訛りの英語ですが

ゆっくり話してもらえれば

へたなアメリカ人よりわかりやすい英語を

はなしてくれます。

英語に自信がない方も医者に何を伝えたいかは

時前に準備して書いておけばよいと思います。

私たち日本人の英語は日本の訛りがあり

うまく通じないときがままあるのですが、

書くことはけっこうできるので

紙に書いておくことをとてもお勧めします。

さて医者からどうしましたかと聞かれて

まず最初に言わなければならないことは

何が不快で一番気になり困っていることなのか、

そしてどうして欲しいのか

これをしっかり説明してください。

日本人のかたが期待していることと

フィリピン人の医師が考えていることに

とても隔たりがあることが

私の経験ではよくありました。

日本で診察してもらうときは

ただ医者の質問に答えて

あとは医者まかせ、薬をもらって

ありがとうで終わり、

いちいち医者のすることに

口をだすと嫌われますが

ここは違う環境のフィリピン

何を医者にして欲しいのか

どこまでして欲しいのか

しっかり伝えないといけません。

たとえば短期滞在中のかたが胃潰瘍をわずらい

痛くて食事もろくに食べられないとき

一番困っていることは胃の痛みで

医者にして欲しいことはその滞在中

我慢できる程度に痛みを抑えて欲しいこと

だとします。

ところがそれを説明しないと

医者は胃潰瘍を治すことが望みだと考え

お金のかかる検査やまたは入院を勧めたりします。

またあるフィリピン人と結婚して長期滞在中の方が

高血圧で心臓発作をおこし セブのチョンホア病院に入院、

検査の結果、心臓の手術が必要と判明、

医者は患者さんの決心次第で

すぐに手術をしたほうが良いとアドバイス。

その方のフィリピン人の妻が片言の日本語で

医者のアドバイスを説明し、手術をすぐするように説得、

ところがその日本人の方は “No” としか言わない。

医者も対処に困り、医者のアドバイスを聞かない

頑固な患者さんということで、ただ延命の処置を

つづけるのみ、ついには患者さんが帰りたいというので

帰りたければ“たとえ症状が悪化するようなことになっても

医者は責任持ちません“という証書にサインしてくださいと 

言うと また “No”という。

医者も怒り、患者さんもなんて待遇の病院だと

怒り出す始末。そこへ私は呼ばれて

その日本人の方と話をすることになりました。

その方は大手術をフィリピンですることに

対する恐怖と不信、そしてお金の心配をしていました。

フィリピンには保険がないのと手術費がとても高いので

できれば まだ保険が利く日本に帰って手術をしたいとのこと。

そのことを医者に伝えたところ、

医者もその方を日本に帰らせる手段に治療を切り替え

日本の受け入れ先の病院を探させ、その日本人の方の知り合いの

看護婦が彼に同行して日本に帰国することで承諾し

彼は無事帰国することができました。

一般的にフィリピンの医者で大手術ができる人は

それなりにアメリカで研修をしてきた方など

腕に自身をもっていますので、わざわざ患者さんを

危険な旅をさせてまで日本に帰すことなど考えません。

ですからどんな事情があって日本に帰りたいのか

しっかり説明しないと、アドバイスを聞かない患者に

医者も誇りを傷つけられ怒りだすわけです。

このことしっかり覚えておいてくださいね。

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