2009/07/05

家庭医について、その良し悪し

こんにちは

一昔前からアメリカで人気のある専門科のひとつに
家庭医という2年間の専門研修課程を合格して
開業している先生たちがいます。

その多くは地方の町中で開業していたり
会社で契約している先生たちですが 

彼らの良いところは一般内科と産婦人科、小児科をひろく研修しているので
家族全員を診てもらうことができるということです。

その反面、分野が広いため専門性がさほど深くはなく、ある種の病気は
ほかに専門家’の意見を聞かなければならないときがあり、
二度手間になってしまう時もままあります。

アメリカではそれらの家庭医をとおしてしか、専門家に診て貰えないシステムを
つくっていますので需要がありますが、フィリピンではまだまだ
中途半端な専門家としての評価しかなくあまり数はいません。

しかし使いようによっては家族で長期滞在する方にはとても便利で、
またいざ入院という時も、良い専門の先生を紹介してくださったり、
病気やその治療の説明を丁寧にしてくださったり、
家族つきあいで親しくなることができます。 

特に自分の病気をどの専門の先生に診てもらえばよいか 
わからないときに家庭医は重宝します。

更に家族の状況や病気暦なども把握して診てくださるので
家族でフィリピンに長期滞在される方はぜひ
近くで頼れそうな家庭医(FamilyMedicineDoctor)を
探してみて下さい。

ただ家庭医の難点は広い分野について知っている反面
専門性がいまいちで、もっと詳しく診察してほしい患者さんに
とっては不満が残ったりします。

また入院した時にも家庭医の紹介で入院した場合
紹介された専門家の先生を主治医として治療がおこなわれますが
家庭医はあまり専門性がなく入院中あまり役にたちませんのに
主治医の一人として診察に来、おしゃべりするだけで
きちんと診察代を要求します。

ですから家庭医の紹介で入院する場合は
最低二人の医者(その家庭医と専門医)の診察代を払うものと
理解しておいてください。

あとでセブ市に滞在のかたには私のお勧めの医者の名前を
リストして掲示するつもりです。
また今までこの医者は良かったとか、この医者はだめだとか
そういうコメントもありましたら是非メール下さい。

次回は医者にかかる時の注意点について、
何をどのように言えば適切な診断をしてもらえるか
また誤解をふせぐにはどうすれば良いかなど
話してみたいと思います。