2009/07/02

フィリピンの医療システムの違いと安心して医者にかかるコツ

こんにちは

みなさんはフィリピンで病気になったとき
どうしていますか?

私の知人、友人はたいがい日本から普段よく使う正露丸など持参していて
急な腹痛など自分で対処していますが、症状がひどいときには
やはりフィリピンの大病院にかけこむか、予定を変更して日本に帰国したりと
やはり病気にはかなり気をつけています。

実際私も学生のころは、怪我でもしないかぎり
フィリピンの病院には行きませんでしたし、
多少の風邪や熱は自分で適当に薬飲んで
寝て治したものです。

言葉が下手なころはフィリピンの病院に行っても
医者の質問にどう答えてよいかわからず、
また自分の症状をうまく説明できず
もどかしさと間違った診断をされるのではないかと
とても不安でした。

その後医療にかかわる中、フィリピンで安心して
便利に医者にかかるこつに気づきましたので
ぜひ参考にしてください。

そのまえに

まずはフィリピンの医療システムの違いを理解し
自分の健康は自分の財力と自分の決断で
得られるものだということを肝に銘じて下さい。

フィリピンの医療システムはアメリカと同じで
主治医となる専門をもった医者は病院には所属せず
独立して個人の名で開業し、優秀で有名になると
あちこちの私立病院の中に個人の診療所をもつことができます。

ですから私立病院の中にはそれぞれの専門の医者の事務所みたいな
個室の診療所があり、部屋の数が多ければ多いほど、
たくさんの専門の先生がいるわけで、病院の格が上がります。

有名な先生はあちこちの病院がその先生の名を欲しがるので
時間制でたくさんの診療所をあちこちの病院にもつ大先生もいます。

診療所はもたず名前だけその病院におくこともできるので、
各私立病院にはその病院で指名できる専門医のリストが
受付案内にあり、その医者の数が多いほど病院の格が上がります。

そしてそれらの専門医だけがその病院に入院する患者さんの
主治医になることができ、病院に所属している勤務医は
あくまで主治医の補佐しかできません。

実際入院したことのある方はわかると思いますが
主治医は毎日一、二回の患者の訪問をするだけで
普段は交代制の勤務医が24時間体制で入院患者の管理をします。
そして何か患者さんに問題があれば勤務医がまず患者さんを検査し、
そして勤務医は主治医に連絡して対処にあたります。

決定権や責任はすべて主治医にあるわけです。
ですから良い主治医に会うか会わないかでその後の治療に雲泥の差がでます。
このさい病院の施設はあまり治療に関係ありません。

つまり大切なことは病院を選ぶことより、良い主治医をえらぶことです。

つまり自分で医者を選ぶのです。

これがなかなか日本人にはわかりずらいのですが
とーーーーーても大切です。

病院はあくまでも病人を管理するホテルであり
自分の財力によって自由に部屋のサービスを
選ぶことができる施設でしかありません。

主治医があなたの治療のすべての決定権をもっていますので
まずは評判の良い各専門の医者を探してみて下さい。
それがフィリピンで安心して医療にかかる一番大切なコツです。

フィリピンの国立病院は私立病院とまったく違い
貧しいフィリピン人を対象にしたものなので
安いのですが たいした医療は受けられません(一部の有名大学病院は例外)。

国立病院のシステムは日本と同じ勤務医が主治医になるものですが
未熟な研修中の医者が勤務医として主治医になり、
たくさんの貧しい患者さんたちを数名の医者だけで診るので
とても忙しく、一人の患者さんにかまっていられる時間はあまりありません。
ですから良い医療を求めるなら
まちがっても国立病院へは行かないで下さい。

つまりフィリピンで医療を使うこつは
事前にその地域で有名な各専門の医者を調べておき
病気になったらどの医者にかかるかを
前もって決めておくこと。 

その医者の良し悪しでどんな医療が受けられるかが決まります。

つまり医者を知らなければどこの病院へ行っても
良い医療を受けられません。

その地域の日本人会に行けば
大概お勧めの医者の名簿があると思いますので
口コミやそれらを参考にして自分が良いと思った医者の名前を
手帳に書き留めておいて下さい。

医者を選ぶコツもあるのですが
それは次回書きたいと思います。