2010/03/21

皮膚のかゆみと子供のアトピー皮膚炎

フィリピンは年中暑く、半ズボンなどで肌の露出の多い生活を送ることが多いと思いますが
それに伴い、皮膚のかゆみや湿疹、またはかびの一種による皮膚病がとても多く発生しています。

特に日本人は、慣れているフィリピン人に比べて汗を大量にかきやすく、肌がいつも湿っているので
細菌が皮膚の上で増殖しやすく、かびにも好まれ白斑状の白癬(はくせん)や乾癬(かんせん)、あせもや疥癬(かいせん)など多種多様の皮膚病が蔓延しています。

特に子供の場合は蚊や虫さされの後、またはカビによる皮膚のあれでアトピー性皮膚炎をおこす子がたくさんおり、気候や生活習慣を変えないかぎりなかなか皮膚病の治らない子供もたくさんいます。

小さい子供の多くはあせもやかびなどの影響で体中にかゆみが発生しやすく、それを掻くくせがつくとアトピー皮膚炎などなかなか治らない慢性の皮膚病になってしまいます。

アトピー性皮膚炎は実は原因がはっきりせず、医者の間の通説では子供の皮膚が過敏でなにかのアレルギー(ほこりや食べ物へのアレルギー)によってかゆみをおこし、それを掻いてしまうので慢性的な皮膚炎になってしまうと考えられています。 そのため薬の多くは対処療法として炎症を抑える抗生物質やかゆみをおこすと考えられている過敏性を抑えるステロイド系の塗り薬を使うのですが
実際なかなか改善しないケースが多く見られます。

ただ最近私も学んだ新しい考え方のアトピー性皮膚炎の治し方が発売されました。これは私もかなり驚き学ばされました。もしお子さんが慢性の皮膚炎で悩まされている方は読んでおかないとほんとうに後悔すると思います。


■アトピー性皮膚炎は治る 稲葉式アトピー改善プログラム


なかには頭皮の皮下脂肪へ細菌が入り込みかゆみを伴うおできが頭にいくつもできる子もたくさん見かけます。

子供の頭にできるおできは抗生物質のCefalexinなどで治すのですが、主な原因は汗による頭皮のかゆみとひっかき傷から細菌が頭皮にはいり炎症をおこし、その同じ手であちこち皮膚を掻きまくるとおできがあちこちにできてしまうわけです。

特に子供の足はあせと汚れが混じり虫さされも相まって引っかき傷が炎症をおこしやすく、ほうっておくと傷だらけの醜い足になってしまいます。

子供の足を頻繁に洗うことは重要ですが虫さされを虫除けスプレーなどで防ぐことができるとかなり引っかき傷が減ります。フィリピンの薬局で売っているOFFという虫除けスプレーはかなり重宝しますのでお出かけのときは是非使ってみてください。ただ一番簡単な方法はいつも長ズボンを履かせるとかなり虫除けになり足傷もへります。

ほかにフィリピンで日本人がかかりやすい皮膚病に白癬があります。白く斑点のように皮膚にかさかさの白斑ができ、いくら石鹸で洗っても治りません。これはかびの一種なので硫黄を含む薬用石鹸を使うとかなり改善しますが、(フィリピンのスーパーストアでは”Sulfur Soap"として売られています) 硫黄のくささがあるので普段使うには少々不便です。そういうときには”Ketokonazol (Nizoral) Cream軟膏を薬局で買い毎夜白癬に塗りつければ一週間ほどで治ります。

2009/08/14

レベルの低いフィリピンの病気の検査

こんにちは

フィリピンで病気になり、医者の指示で
腎臓の超音波検査やCTスキャンなど
体の検査をすることがあるかと思います。

フィリピンの医療制度では医者と検査機関は
それぞれ独立していますので、その検査の指示を
出した医者は検査名を書いた処方箋を患者に渡し
患者さんは自分で検査機関を選んで検査をしてもらうわけです。

そのかわり検査にかかる費用は別払いです。
どこの医者に指示されていても検査を受けるときには
その検査機関に検査費用を払わなければいけません。
そのため検査機関の方も大衆向けの安い所から、
お金持ち目当ての高額検査機関までいろいろあるわけです。

検査機関はそのレベルに雲泥の差があり、
患者は自由に自分の判断で検査機関を選び
検査をしてもらうことができますが
その結果報告が検査機関によって
かなり違ってくることがよくあります。

医者も経験の多い方はその辺の事情を心得ており
患者さんにどこどこの検査機関の方が
信頼できる検査ができるからと薦めることもあります。

そして患者さんが頼めば医者が直接お薦めの
検査機関に連絡し
予約を取ってもらうこともできます。

検査機関のレベルはたいがいその費用と比例して
あがり, かなり最新な設備の整った大きな私立病院内の
検査機関は高額な分だけ
それなりに信頼度があがる傾向にあります。

大きな施設の検査機関は高額の検査費用を払うだけあって、
その検査師も海外で研修を積んできた人が多いようです。

フィリピンの検査師は医者なのですが
患者を診ることはなく、ただ患者さんを機械で検査し、
自分の独断と経験から検査結果を作成し患者に渡すわけです。

この時指示を出した医者が何の病気を疑って、
どこを詳しく検査して欲しいのかという、
かなり重要な医者と検査師の連絡体制が
ここフィリピンではほとんどと言っていいほど
出来ていなく、そのため検査師はただ
一般的な検査をして、かなり重要な病状を
見落とすことがよくあります。

この事情をよく知っているフィリピン人は、
検査結果に不満があると
すぐに他の大きな病院に行ってまた同じ検査をしてもらい
違う結果がでるか試してみます。
そしてそれらの検査結果をもって指示をだした医者の
最終的判断を仰ぐわけです。

実際わたしの患者さんの時も癌を疑って
肺のレントゲン撮影を指示した所、結果は肺結核、
再度の検査を繰り返し癌と判明したケースもありました。

フィリピンでは極一部の金持ちだけが
高額の検査をするわけで
検査師の経験度はあまり高くなく、
研修中に高度の技術を習得しても
それをフィリピンで実際使うことはほとんどなく、
数ミリの疾患も見逃さない
日本の癌検査のレベルとはほど遠いところがあります。

実際の例を紹介すると、フィリピンで腎臓に何かあると
超音波検査で診断され、癌の疑いがあるから
手術したほうが良いという判断に、
その方は日本人でしたのでその検査結果に不満で
緊急に日本に帰り、腎臓の再検査、
結果は腎臓に影があるだけで癌ではないとのこと
結局手術はせずその方は今でも元気にしています。

またある日本人の知り合いがCTスキャンの結果
肝臓に癌があると判明、セブのチョンホア病院で
他の臓器も念入りに調べ転移はないと判明。
日本には保険があるので帰国し日本で手術を受けることに
その際、全臓器の再検査をしてもらったところ、
数ミリの大きさでしたが食道癌と胃癌も発見、
すぐに手術し大事には至りませんでした。
もしフィリピンでしたら食道癌などきづかずに
手遅れになっていたかもしれません。

検査のレベルは日本は世界でも最先端をいっています。
ですから
その日本と中古機器の多いフィリピンを比較すること自体
無理なことなのかもしれません。

過剰にフィリピンの検査機関に不信を募らせるのもなんですが
もし重大な病気で不安な方は日本での再検査をお薦めします。


2009/08/07

白い尿がでてかゆい?痛い?

こんにちは

さてフィリピンに滞在する男性の多くは
フィリピン観光の一つとして
フィリピンの風俗を利用していると思います。

その他にも日本人の男性は金持ちの象徴で
フィリピン人の女性からもてもて、
すぐにフィリピン人の彼女ができることが
多いのですが、つぎつぎと彼女をつくる人も
多数いると思います。

そんな中、かなり多数の日本人男性から
性感染症についての相談がありました。

実はそれ以上に遊び人の彼氏をもった
フィリピン人の女性もかなり性感染症について
相談に来ているわけで、なかなか人に言えないまま
かなりの数の人が感染症に悩んでいるようです。

性感染症はフィリピンではSTDといい
主に男性が不特定多数の女性と
性行為をもつことによって広まります。

主にコンドームを使わない性行為によって
うつりますが、キスやオーラル、アナルでも
感染することがあります。

特に最近は同姓間の感染も増え、
十分注意することが必要です。

性感染症には種類があるのですがフィリピンで
一番多くみられるのがクラミジア尿道炎や
トリコモナス症などで比較的症状がないものが
多いので注意が必要です。

その他に淋病性尿道炎、梅毒、性器ヘルペス、
そしてエイズなどがありますが、フィリピンでは正確に
統計をとることができないので、実際どの程度の人が
感染しているのか分かりません。
ただかなりいる事は間違いないので安心できません。

男性の場合、症状として多くみられるのは
排尿の時に軽いいたみやかゆみがあることなのですが
それで検査に来る人はまれでたいがい
強いいたみとともに白いうみが出てはじめて
医者にいきます。

女性の場合は特におりものがふえ、かゆみがともなったり
濃い色のおりものがでても恥ずかしがってなかなか
検査に行きません。

エイズの場合は感染されても特に自覚症状がなく
5年から10年の潜伏機関を経て発病するので
かなり注意が必要です。

クラミジア尿道炎が一番おおく見られるわけですが
女性の場合、治療せずに放っておくと尿管の炎症になり
子供が産めなくなることもあります。

ですから風俗帰りの男性が気付かずに奥さんに病気を
うつしてしまい、大変なことになることもありますので
すこし排尿の時に異変を感じたときには
すぐに検査してもらうことをお勧めします。

フィリピンの病院で検査をしてもらうときには
大病院の受付にいくのではなく、
内科の先生のクリニックか、大病院でしたら
内科の先生の診療事務所に直接行き、
内科の専門家の先生に直接診てもらうと
時間もかからず人目にもつかずに診て貰えるので
恥ずかしい思いをせずにすみます。

検査は大病院の方が清潔でよいと思いますので
医者の検査状をもって検査してもらいます。

大病院の受付にくる日本人をたまに見かけたのですが
彼は救急医療室でたくさんの人のいる前で
あれこれ質問され、恥ずかしい思いをして
治療を受ける羽目に。。。あなたは注意してください。

女性の場合は婦人科の専門の先生に直接診てもらうと
検査も先生が診察のときに同時にしてくれるので、
恥ずかしい思いをあまりせずにすみます。

どちらにしても早期発見が大切でエイズ意外は薬で
治りますのですぐに身近な医者に診て貰うことを
お勧めします。

風俗の女性は検査をしているから大丈夫だというのは
うそです。実際医者がその風俗に通知して検査しに行くと
病気がないと分かっている女性だけを残し検査してもらい
医者に合格の証明をもらうことができるのです。

ですから風俗には十分注意し、コンドームは忘れずに
使用することをお勧めします。